資金繰りや銀行取引が 不安な方の味方
ビズサポート稲葉琢也のブログ
No.1113

私はコロナ禍で苦戦してる会社の
経営改善計画を作って
金融機関の協力を取り付ける
仕事をしています。

今日は私のクライアントさんで
コロナ禍で新たなサービスを
展開して売上が上がっている
クライアントさんの事例を
お話します。

 

マツエクサロンの売上アップ戦略

 

経営改善中のクライアントさんに
まつ毛エクステのサロンがあります。

コロナ前までは順調に売上が伸びて
いましたが、
コロナの影響を受けて売上が
減少してしまったのです。

サロンを存続させるためには
売上を上げないといけません。

そこでオーナーが思いついたのが
「お顔そり」のメニューです。

「お顔そり」には

お肌がツヤツヤになる
お肌の表面の老化角質が取り除かれる
皮膚が生まれ変わるサイクルが早くなる
美容液が浸透しやすくなる
メイクのノリもよくなる
エイジングケアの効果がある

など女性にとって嬉しい効果が
たくさんあります。



 

しかしカミソリを使って
シェービングをする
「お顔そり」は

理容師の免許がなければ
施術することができません。

そこで、オーナーはお客様が減少してできた
空き時間を利用して

スタッフと共に理容師の学校に通い
始めました。

そして見事国家試験に合格して
理容師の免許を取得したのです。

「お顔そり」メニューは
オーナーの読み通り
人気メニューとなって
売上をアップすることが
できました。

コロナ影響でのお客様が来ない
ピンチを
人材育成の時間が出来た
チャンスと
とらえた取り組みは見事です。

 

資金をどう活用するか

 

コロナ対策の融資を
コロナ影響の間の運転資金を
補うために借入したり

非常時だから万が一に
備えて借入した方が
多くおられます。

しかし、借入をしたものの
特に効果的な設備投資
などが思いつかなくて
折角の資金で何をどうすれば良いか
決めかねている社長さんも
おられるのではないでしょうか。

先程のマツエクサロンの事例のように
ヒトへの投資は
中長期な効果は大きいので
ぜひ検討して頂きたいです。

 

社内で反対意見が出た場合の対処法

 

しかしいくら社長がやりたくても
幹部が反対する場合もあります。

まず人材育成や人の採用は
コストアップ要因になります。

さらにヒトが育って利益が
稼げるようになるには
時間がかかります。

社長とは異なり
役員や幹部は
短期の利益を追いかけている
場合が多いのです。

ですから目先の経費削減を重視し
ヒトへの投資に反対される
場合も多々あります。

こういう場合はまず、
幹部の意見を「認め」ます。

相手の価値観を認めることで
相手もこちらの話を聞く耳を
持ってくれます。

その状態になってから中長期の戦略の
必要性をシッカリと説明する
ことが重要となります。

 

まとめ

 

中小企業が持っている経営資源
ヒト、モノ、カネには限りが
あります。

それらの資源のどこに注力
するのかで結果が大きく
変わってきます。

短期的に利益を上げることも
大切ですが、
付け焼き刃のやり方では
長続きがしません。

ヒトの育成は時間がかかるので
短期的にはマイナスになりますが、

中長期的に見ると大きな戦力に
なります。

一丸となって「成長企業にしよう」
というマインドに変える為に

会社の大きな目的や
３年後、5年後、10年後の
ビジョンを丁寧に説明し
中長期で良い会社にする
意味を理解して頂きましょう。

中小企業の成長は
人材への投資が不可欠だと
理解されると一歩前進です。

今日は以上です。

稲葉

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