銀行に経営改善計画の支援を要請するには

2021.11.20
稲葉琢也


 

 

資金繰りや銀行取引が 不安な方の味方
ビズサポート稲葉です。

ブログNO.1111

一昨日は、朝から神奈川に出張
しました。

クライアントの社長、常務さんと
メインバンクや取引金融機関を訪問し
金融支援継続へのお願いをするためです。

バンクミーティングが開催出来ないので
個別に訪問することになりました。

メインバンクには
経営改善計画の0期、1期が
コロナ影響で大きく下振れしている
原因と改善策、今期の見込みを
説明します。

他の取引金融機関様にも
同じ内容を説明し、

メインバンクの意向も
お伝えする必要があります。

金融機関に現状と今後の見込みを説明する

 

メインバンクを訪問すると
最初に社長から
本日までの協力に謝意を表明します。

そして
今後の事業の立て直しに向け
経営努力をすることを意思表示します。

それから経営改善計画の進捗報告と
今後について説明していきます。

このクライアントの会社は
決算実績が計画に比べて

大幅にマイナスになっています。

その原因を踏まえて
今期の挽回施策を説明します。

その挽回施策により
今期の決算見込みが
黒字になる説明をしました。

そして最後に引き続き経営改善計画に基づく
金融支援(3年間のプロラタ返済)
継続への協力をお願いしたのです。

(*プロラタ返済とは
複数の金融機関から借入をしている際に
借入金額の応じて比例的に返済額を決めて
返済することです)

 

取引先への債務が多い場合
金融機関への返済をどうするか

 

弊社は挽回施策と計数計画の 策定と
説明の補助を行いました。

現在の計画は、後で述べる
数値基準を満たす計画を作ることが難しく
3年間の暫定リスケジュールを
金融支援計画としたものです。

 

金融支援計画は通常以下の
3つの数値基準を満たす計画を
立てます。

①計画3年以内の黒字化

②5年(10年まで許容される) 以内での
債務超過の解消

③計画終了時点で キャッシュフロー倍率10倍以内

要するに15年から最大20年で
返済しなければならない借入が
全て返済できる計画です。

このクライアントの会社も
以上の3つの数値基準を満たす
計画を作りたかったのですが

主要な商売の取引相手に対して
支払いをする必要がある
債務が多いのです。

事業を継続するには
商売相手への支払いを
優先させる必要があります。

そこで金融機関には3年間は
元金の返済を待ってもらい
利息のみを支払いしています。

3年間を体力回復期間として
事業の立て直しを図っていましたが

コロナ影響もあり計画が下振れして
赤字が拡大していました。

返済猶予の継続と
今後405事業の再利用により
暫定リスケジュール後の経営改善計画を
立てることで協力を要請したのです。

 

まとめ

 

本来ならバンクミーティングは
取引の金融機関が一堂に会して行います。

同じ情報に基づいて協議して
再生に向けての金融機関の
協調体制を整えることが目的だからです。

しかし、今回は
金融機関の事情も考慮して
個別に対応しています。


こうした金融機関へのお願いは
借入企業が独力で
交渉をすることは かなり難しいです。

しっかりと経験豊富な
専門家に依頼することが重要です。

専門家とは普段から
自社の内容について打ち合わせをして
おきましょう。

難しいこと、経験の無いこと
どうして良いか分からない事は
「着手を早く」を こころがけましょう。

 

今日は以上です。

 

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