Withコロナの経営戦略を考える ー 社内研修 ー

2020.09.02
稲葉琢也
 



今回はK社で
社内研修を行いました。

K社は順調に業績を
伸ばしていた会社です。


ところがこのたびの
新型コロナウィルス感染拡大の
影響で客足が途絶えてしまいました。


この場合、まず、大切なのは
手元資金を確保する
ということです。

お客様が来られなくても、
毎月の人件費や広告宣伝費など、
必ず出て行く費用(固定費)があります。

なので、まず、当面を凌げる
だけの資金を銀行から調達します。

資金を調達したら、
次にどうやって売上をあげるか
アイディアを出し
実行する必要があります。

どんな状況でも売上を上げなければ
会社が存続することはできないから
です。

しかし、社長や幹部社員だけで
考えても、アイディアに限りが
あります。

さらに実際に現場で動くのは
社員さんたちです。

上だけで決めたものを
社員さんに指示しても
行動してもらえないか、

行動してもらえたとしても
これをすることで何がどうなるのか

わからずに動いても
よい結果は出ません。


ですから、
売上アップのアイディア出しから
社員さんに参加してもらいます。

今回の研修では、

①会社のお金の流れの仕組みを説明し
会社の数字がどうなったら
社員さんたちの努力が報われるのか

②物事を多面的に見てアイディアを
たくさん出す拡散思考のやり方


③みんなでアイディア出しをする場合の注意点

の3つをお伝えしました。

①会社のお金の流れの仕組み

 

アイディア出しをする前に
今会社がどういう状況に
あるのか、

そして自分たちがどう
頑張ったら報われるのか
社員さんに理解してもらう
必要があります。

この前提なしでアイディア出しをしても
社員さんもモチベーションが
上がらず、よいアイディアはでません。

まず、会社のお金の流れを図に書いて
説明しました。





 







会社のお金の流れは
家計と
照らし合わせて考えると
わかりやすいです。

売 上 =「給料の総額」

変動費 =「社会保険料や所得税」

粗 利 =「手取り」

固定費 =「食費など日常の生活に必要な費用と娯楽費」

利 益 =「貯金」

となります。

 





会社の数字がよくなれば、
社員さんたちの努力も報われる
ということをまず説明して理解して
頂きました。

 

②頭を柔軟にして物事を多面的に見るワーク

 

次に、
頭を柔軟にして物事を多面的に見る

ワークをしました。

頭を柔軟にすることで
アイディア出しの幅がひろがります。

最初のワークは

ペットボトルはペットボトル以外に
どんな使い道があるか、
3分で10個以上書き出してもらいました。

3分たったところで、まず、
各グループで書いたことを
シェアします。


さらに、各グループの代表に
発表してもらいました。

一人だと10個書き出すのもやっとですが、
みんなの意見を聞くと、
「なるほど、そんな使い方もできるね」
といろんな使い方の
アイディアが出てきました。




 

続いてのワークは
もともとあるものを組み合わせて
新しい価値を作り、
売れている物は何かを考えました。

何かをしようとする時
一から新しいものを作らないと
いけないように思いますが、

今まであるものを組み合わせるだけで
新しい価値が生まれて
売れているものがあります。


例えば、

 



首かけ式の扇風機や
ファンのついたジャケットなどです。

最新の技術が使われているわけではなく、
もともとあった物をうまく活用した
だけで、今とても売れています。

このようにある一つの物を
いろんな角度からみて
たくさんアイディアを出すことを
拡散思考といいます。

頭を柔らかくする発想法の
練習をしたあと、
では、今自社の売上をあげる
ために何ができるか
みんなで考えました。

予算などの制約は何も考えず、
「こんなことをしたら
売上があがるんじゃないかな」

というのを自由に書きだします。

1つの紙を縦横4等分すると16のマスが
できます。

そのマスにアイディアを
書いて埋めていきます。

人間は空いているマスがあると
埋めたくなるという習性が
ありますので、
アイディアをたくさん出したい時は
16のマスを作って考えるのも
効果的です。

16個アイディアを出した中から
実現可能なものから優先順位を
つけていきます。


今日の研修はここまでです。

この後はご自分たちで
みんなのアイディアを集めて、
どこから実行していくか、
引き続き検討して
実行して頂くようになります。

 

③アイディアだしをする時に大事なこと

 

アイディア出しをする時に
大事なことがあります。

それはどんな小さなアイディアでも
大事にするということです。

取るに足らないように思える
アイディアでも、
その視点を活かしてみんなで
改善していくと
素晴らしいアイディアになることが
よくあります。

 

なので、小さなアイディアを言いやすい
雰囲気づくりが大事です。

発言して
笑われたらどうしよう、


つまらないアイディアだから
言うのが恥ずかしい

という不安があると
なかなかアイディアを
言ってもらうことが
できません。

どんなことを言っても
笑われたり、却下されることがなく、
前向きに取り上げてもらえる

安心、安全、ポジティブな場
づくりをすることが
アイディアがたくさんでる
秘訣です。



(ざっくばらんな雰囲気の
ほうがアイディアが
たくさんでます)

 

まとめ

 

私は教えるコンサルタントではなく、
ご自分たちで対策を考えることが
できるよう、

考え方や場の作り方を
お伝えしています。


新型コロナウィルスの
ワクチンが開発されない限り

今の状況は続くと思われます。

しかし、この状況でも
時代のニーズを読んで
それに合ったサービスを提供
することで売上を伸ばしている
企業もあります。

その事例を参考にしながら
社員全員でアイディアを出し、

実行して改善を繰り返す
ことで、生き残る道を
見つけることができます。

今日の研修を元にK社の
みなさんが一致団結して
アイディアを実践し

売上アップに繋がることを
祈っています。

 

 

稲葉
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