バラバラの意見をまとめて全社一丸となるには

2020.11.14
稲葉琢也
資金繰りや銀行取引が 不安な方の味方
ビズサポート稲葉1097



私は売上が右肩下りになって
経営に苦しんでいる企業の
立て直しのお手伝いをしています。

資金繰りが苦しくなった時に
一番早く効果があるのは
なんと言っても金融機関から
融資を受けることです。

ですから、金融機関が納得して、
お金を貸してもらえるよう
経営改善計画を策定して
借入をサポートします。

金融機関から融資を受けることが
できれば当面の資金ショートを回避できます。

当面の危機を回避したら、
経営の立て直しに取り掛かります。

ところが、せっかく
金融機関に金融支援を
してもらっても、

社長と社員の全社が一丸となって
「挽回しよう」 というマインドには
なかなかならないのです。

社内会議を開いても
みんな意見がバラバラで
自分勝手なことばかり
言っています。

社長と社員の足並みが揃わず経営改善が
できなければ
支援してもらったお金もすぐに底を
ついてしまい、結局傷口を広げた
だけになってしまいます。

そんな場合に社長や専門家に
求められるのは、
指示をすることや、
やり方を教えることでは
ありません。

社員に一方的に指示を押し付けても
うわべは「わかりました」と
言うかもしれませんが、

内心は反発しているので、
実際に行動してもらえることは
ありません。

では、どうしたら
社員と一致団結して
経営改善をすることが
できるでしょうか。

この場合はコーチングのノウハウを
使って社員と目的意識を揃えて行きます。

コーチ(coach)とは本来「馬車」
と言う意味です。

馬車は「その人が望むところまで
送り届ける」と言う役割があります。

つまり、コーチングは

相手に適切な質問を投げかけて
考えて頂き、気付きを与え
行動を促し、

相手が望む目標達成を
サポートすることです。

コーチングの手順と
ポイントについて
お伝えします。

 

コーチングの手順

 

①聴く

最初にすることは
まず「聴く」ことです。

あなたが普段「聴く」時に
意識していることはありますか?

この「聴く」は「聞く」 とはことなります。

「聴く」は傾聴で使われるように、
積極的に意識して「聴く」ことをいいます。

うん、うん、と頷きながら聴くと
相手に興味を持って話を聴いている
ことが伝わるので社員も安心して
話すことができます。

相手の言葉を使って内容を反復する
オウム返しも効果的です。

人は”自分の話を熱心に聴いてくれる人を
信頼する”ことがわかっています。

あなたが社員の話をしっかり聴く
ことで信頼関係を築くことが
できます。

 

②認める

次に大切なポイントは「認める」
と言うことです。

社員の話を聴いていると
「そうじゃなくて・・」
と言いたくなる時もあると
思います。

だけど、ここは一旦
社員の言うことを
そのまま受け入れます。

コーチングをする時に
あなたの価値観で
良い悪いの評価をしないことが
大切です。

③質問する

そして3番目の手順は
「質問する」ことです。

ここで重要なのはあなたの為でなく
社員の為に聴くことです。

又、イエスかノーでしか答えられない
クローズドクエスチョンではなく、

相手が自由に答えられる
オープンクエスチョンで 質問します。

例)クローズドクエスチョン

もうランチは食べましたか?

例)オープンクエスチョン

今日のランチは何を食べたの?


質問をされて
答えているうちに
社員は問題に気づくことができます。

また、それを解決するために
どう行動したらいいかを
自分で導き出すことができます。

人から押し付けられたことは
行動しませんが、
自らが気付き、決めたことは
行動します。

質問の内容によっては社員が
考えこんで沈黙になることが
あります。

その間は
社員のペースに合わせて
回答を待ちます。

それでもなかなか
答えが出てこない時は
沈黙の間にどんなことを
考えていたのかを
尋ねてみるといいでしょう。

 

④フィードバック

そして最後に
フィードバックをします。

社員の話を聴いて
あなたが感じたままに

「私は…と感じました」

と伝えます。

相手が見えていないことを
鏡に写して見せてあげる、
と言うイメージです。

 

 

まとめ

 

会社の経営を立て直すためには、
社員のバラバラな意見をまとめ、
一致団結、全社一丸となって
取り組まなければ
なりません。

そのためにまず、
社員一人一人の意見を
しっかり聴くことが大事です。

関係性の構築を重要視しながら
ひたすら社員の話を真剣に
聴いてみましょう。

そして社員も一人一人
異なる価値観を持っていることを
先ずは、認めることです。

さらに、質問をする時は、
いきなり質問をするのではなく
場の空気を整えてから
質問します。

どんなことを言っても
怒ったり、否定したりされない、
安心、安全でポジティブな場
であることを伝えるのです。

そうすると社員も安心して
話をしてくれます。

今までの勝手な思い込みや
先入観が解消されると
あなたが変わることができます。

相手をコントロールするのではなく
あなたが変わると、鏡に映るあなたの様に
社員もかわってきます。

「あいつが悪い、
こいつが悪い」と
人のせいにばかりするのではなく、

社員が自分が今何をしたら
会社がよくなれるかを考え、
主体的に行動するように
なります。

コーチングに興味のある方、
もっと詳しく知りたい方は
是非声を掛けてください。

 

毎月第2火曜日(11月のみ第3火曜日17日)に
「志を実現する経営者の会」
を開催しています。
経営に必要な知識や、共に学び悩みを共有し
切磋琢磨しながら成長できる経営者仲間ができます。

こちらものぞいて見て下さい。

詳細はこちら

「志を実現する経営者の会」 毎月第二火曜日開催


 

稲葉
稲葉
事業再生業務について
詳しくは以下のバナーをクリックしてください。

再生事業

稲葉
稲葉
事業再生業務について
詳しくは以下のバナーをクリックしてください。

事業再生業務


 

私のミッションは 「お金で不幸になる人をなくす」
私のビジョンは 「早期再生で広島を日本一 再チャンスの多い県にする」



 

共感して下さり中小企業を
元気にする仲間を募集しています。

 

🔷中小企業診断士など
士業の方向けの早期再生コンサルタント養成講座を行っています。


一案件につき補助金を活用して
30万円〜200万円の報酬が得られる
再生コンサルタントとして
新な収入の柱を構築することができます。
講座の詳細はココをクリックして下さい。
お金の不安解消と
ビジョン実現の戦略ブレーン

ビズサポートの
キャッシュフローコーチ
稲葉琢也

広島市中区橋本町7-14橋本町BLD7階
(株)ビズサポート

電話 082-548-2862

FAX 082-548-3170

メール takuya@bizsupport-inaba.com